炭の恵みだより 10シリーズ
第8回 『生活習慣病を予防する免疫力』(免疫力を高める組織の70%が腸にある)
我々の腸の中には、100種類、100兆個の細菌が棲みついています。
その中で善玉菌といわれるビフィズス菌や乳酸菌などの十数種の細菌は、B1・B2・B6・B12・Kなどのビタミンを合成し、タンパク代謝の促進、消化吸収の補助、外から入ってくる病原菌の増殖防止などという重要な働きをする上に、腸内で食物が腐敗するのを防ぐ役割をしてくれているのです。
一方、悪玉菌はウエルシ菌・病原性大腸菌・ブドウ球菌・プロテウスなどで、腸内でアンモニア・アミン・イニドール・スカトールなどの有害物質や活性酸素を作り、腸内を中毒状態におき、肝臓を痛みつけ体内の炎症の原因を作り、また発がん物質を産生するのです。腸内に悪玉菌が発生する要因として、食べ過ぎ・肉食過剰・運動不足・疲労やイライラのストレス・化学薬品の摂り過ぎなどがあげられるのです。
「便秘は特に悪玉菌の増殖が大きな要因になるし、逆に悪玉菌が多くなると便秘になる」のです。
腸内には「パイエル核」というリンパ節をはじめ、体全体の(免疫力の中心である白血球)リンパ組織のうち、およそ70%が存在し、体の中の免疫力の中心的な存在となっているのです。漢方医学で「お腹」が「お中」と言われる所以であります。
腸内の悪玉菌を抑えて善玉菌を優勢に保つためには、我々農耕民族にとっては乳酸菌飲料も良いのですが、代役として納豆・味噌・醤油・漬物などの発酵食品のほうが、より体質にあっているはずです。こうした発酵漬物食品は乳酸菌が豊富に含まれ、腸内環境を整え腸内の免疫細胞(白血球のリンパ球やマクロファージ)を刺激して全身の免疫力を増強させ、発がん抑制もしてくれます。
乳酸菌は食物繊維を食料とし、またすみかとして腸内で増殖します。食物繊維を多く含む海藻・豆類・野菜・コンニャク・果物などです。これらの食べ物は、腸内でだぶついている糖・脂肪・塩分などの余剰物や有害物を吸着して大便と共に捨ててくれるので、糖尿病、高脂血症、脂肪肝、高血圧、大腸がんなどの予防・改善に役立つのです。また腸の調整役として美味しい水も十分に取り入れることも忘れずにすることが非常に大事です。
(石原結實医学博士著書「なぜか免疫力が高い人の生活習慣」より引用)
